
気がつけば今年も5月の連休シーズンに突入!5月というとセルインメイ「5月に売りぬけろ(主に株式相場)」という有名な相場格言?があり、特に我々日本人とって連休シーズンである「GW前後の相場は株下落に伴い為替も円高に振れやすい」という説があるが、今年2018年はどうなのか?
現在、私も米ドル円のロングポジションを保有していることもあり、ちょっと気になったので過去における5月初旬(GW前後)のドル円相場の傾向を調査してみたので、当記事ではその結果について取り上げてみたいと思う
2007年以降の相場における5月初旬 ドル円の動向
まず以下のように集計データは5/1〜5/10までの期間で、土日を除いた営業日のみとなっているため年ごとにデータサンプル数は6〜8営業日分と少し異なっています。
- 2007年 5/1〜5/10(8営業日分)
- 2008年 5/1〜5/9(7営業日分)
- 2009年 5/1〜5/8(6営業日分)
- 2010年 5/3〜5/10(6営業日分)
- 2011年 5/2〜5/10(7営業日分)
- 2012年 5/1〜5/10(8営業日分)
- 2013年 5/1〜5/10(8営業日分)
- 2014年 5/1〜5/9(7営業日分)
- 2015年 5/1〜5/8(6営業日分)
- 2016年 5/2〜5/10(7営業日分)
- 2017年 5/1〜5/10(8営業日分)
左から3列目の最大下落率とは始値比での期間中最安値の下落率、5列目の騰落率は始値比で期間最終日 終値の上昇or下落した率(%)を意味
そして、↑は年別の期間最大下落率と騰落率をグラフ化したもの
GWシーズン 5月初旬は円高というより、むしろ円安?
上記データが示すように(あくまで直近11年分の上では)5月初旬の「GWシーズンは円高になりやすい」というアノマリーは機能しておらず、むしろ円安傾向となっており、特に直近5年においては平均1.95%の円安となっている
ただ、2010年のように最大下落率6%強を記録した年もあり、為替市場で大きなウェイトを占める日本勢が休みであるこの時期は、材料次第(突発的なニュース等)で通常よりも瞬間的であれ大きく円高へ振やすいという傾向は強いのかもしれない
ちなみに、この2010年に急落が発生した5/6は始値 93.82→最安値 88.14と5.68円(568Pips)も大きく下落するも、終値では90.575まで戻して引けている
また直近の過去11年 全78営業日中、終値ベースで前日よりも1%以上の下落を記録したのはこの日だけとなっている
個人的な結論 アノマリーはあくまで参考程度にテクニカルを重視
トレードする際は基本的にアノマリーやファンダメンタルズよりもテクニカル(チャート)を重視しているつもりながら、今回5月のGWシーズンを迎えるにあたり、ドルの買いポジションを保持しつづけることに若干の不安があったことは事実
しかし、今回の調査結果から「GWシーズンだからといって過度に円高を警戒する必要はない」と背中を押され、テクニカルを重視し(金利、ドルインデックスどちらも日足で上昇トレンド発生中)4月末時点で手仕舞うことなくポジションを持ち越すことに決めた
もちろん5/2にはFOMC、週末4日は米雇用統計と重要イベントも控えていることに加え、北朝鮮に関するニュースなどでドル相場が急反転するリスクもあるが、控えめのポジション量でしっかり損切りを入れている限りは特に問題はないだろうと思う
あとは大きく窓を開けでドルが急落!などといったストップロスが機能しないような事態が発生しないことを願うのみだ
ちなみに、5月 月間ベースでのドルと株の傾向については2年前に過去記事で取り上げているので、興味を持たれた方は参考までにどうぞ
→セルインメイで有名な5月相場は「株安・ドル高」の傾向アリ!?
今回の内容は以上です。
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