- 2014-5-12
- 手動トラリピ
- FX nano, OANDA Japan, SBI FXトレード, 初心者向け
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[最終更新日時]2015/5/23 手動トラリピの資産管理(リスク),注文設定例について内容修正・追記
以前、FX初心者が証拠金10万円で安心にトラリピでは証拠金10万円で始めるトラリピ注文例などについて書きました。
先日FX未経験者のブログ読者Mさんより「FXに興味はあるんですが5万円、できれば3万円でトラリピはできませんか?」という質問を頂きました。
ブログのアクセス解析からも5万円以下の小額資金でお試し的に始めるトラリピ注文方法について、需要がありそうな印象を受けたので、今回はタイトルの通り3万円や5万円で始める小額通貨手動トラリピの注文設定例などについて書いてみます。
目次
まずは手動トラリピの「デメリット」
手動トラリピのデメリットはこの手間。利益確定幅が狭い場合(50銭など)では、場合によっては1日に何回もポジション決済が発生することもありますし、新たな新規注文を行うタイミングが遅れて収益チャンスを逃してしまう可能性も高くなります。
利確幅は最低でも50pips(対円通貨では0.5円)以上の注文設定でなければ、手動でトラリピ注文を行う価値は低いように思います。
[2015年5/22 追記]
マネパの新サービス「連続予約注文」を利用すればこのデメリットがほぼ解消!
→ マネパNano 連続予約注文で手動トラリピ注文を行う手順
1,000通貨未満 手動トラリピの「メリット」
- 少ない証拠金でも低リスクでトラリピ運用が可能
- 同額証拠金&同リスクで、より小刻みな注文設定が可能
- 本家m2jトラリピと比べ、低スプレッド(= 注文約定の確率UP)
m2j(マネースクウェア)でトラリピ運用を行う場合、最低取引量が1,000通貨〜である為、例えば運用資金が30万円であっても多くの含み益を抱える可能性を考えれば、必要十分とはいえません。
しかし、例えば100通貨単位など(1,000通貨未満の小額数量)であれば同リスクでもって、本数は10倍と小刻みな注文ができるので「より多くの収益チャンスが望める」という大きなメリットがあります。
1000通貨未満の小額通貨手動トラリピが可能なFX口座
1,000通貨〜取引注文可能なFX口座は数多くありますが、1,000通貨未満〜となると私の知る限り国内では以下の3口座だけです。
→ 【初心者向け】OANDA JAPAN fxTradeで手動トラリピ注文を行う手順
FXの非常識を常識に! OANDA JAPAN
無料の相場判断ツール「かんたんトレナビ」やwebセミナーなど、その他サービスも豊富
<小額通貨 裁量トレード用口座として、SBI FXと使い分けながら利用中>
2015年4月〜導入された新機能「連続予約注文」により対円通貨の手動トラリピはマネパNanoが圧倒的に有利です!
→ 手動トラリピの新ステージ マネパの連続予約注文がヤバい!
証拠金3万円,5万円で行う 手動トラリピ注文例
証拠金3万円 × ランド円(ZAR/JPY)
1例として、高金利通貨で人気のランド円(ZAR/JPY)を取引通貨として選択
↑日足チャート(表示指標 13日エンベロープ 2%)を見て、黄色のレンジ内で推移するのでは?と予想し
- 運用証拠金 3万円
- 仕掛けるレンジ 10.5 〜 9.7円
- 最悪想定レート(損切りレート) 9.6円
+ 資産管理ルール「損切り発生時には証拠金3万円の15%程度まで許容」
上記条件下で、リスク管理計算をしたところ
1例として↑のような注文設定での運用が実現可能なことが判明
[資産・リスク管理ルール]最悪時の確定損失額 < 証拠金3万円の15%(= 4,500円)程度 から逆算して
この注文内容で、相場が予想とは逆に動いた場合でも「強制ロスカットが発生することなく損切りレートまでの下落に耐える」為に用意すべき最低運用資金は約8,800円、最悪想定時の確定損失額は−4,400円
かなり余裕があるようにも思えますが「比較的狭いレンジの決め打ちの為」見方によってはこれでもまだリスク過剰と考えられなくもないです
ちなみに、ランド円 1営業日の平均高低差は約0.1円強ですが、0.2円以上動くことも普通にあります。
証拠金5万円 ×ドル円(USD/JPY)
南ア・ランドやトルコ・リラ、NZドルなどと比べると低金利でスワップ収入はほとんど見込めませんが、2014年12月以降 ずっとレンジ相場が続いており直近ではどちらかと言うと(円安)上方向にレンジブレイクしそうにも見えるドル円
118円近辺はかなり強力な抵抗帯になっている印象で、ストップロスさえ設定すれば現状では一番手を出しやすい通貨ペアでしょう
↑日足チャートを見て、黄色のレンジ内で推移するのでは?と予想
- 運用証拠金 5万円
- 仕掛けるレンジ 122 〜 118.5円
- 最悪想定レート(損切りレート) 117.9円
+資産管理ルール「損切り発生時には証拠金5万円の20%程度まで許容」
ランド円同様に上記条件下でリスク管理計算をした結果
1例として↑のような注文設定での運用が実現可能なことが判明
[資産・リスク管理ルール]最悪時の確定損失額 < 証拠金5万円の20%(= 10,000円)程度 から逆算して
この注文内容で、用意すべき最低運用資金は約34,500円、最悪想定時の確定損失額は−9,620円
もちろん118円を下抜けて円高になる可能性もありますが、チャート形状的には上手くワークしそうというのが個人的な印象です。
私なら118円を下抜けたら再度117円以下を115円程度まで指値買いで対応し、さらに115円も割れてしまったらキッパリと諦めて損切りし、円高方向に警戒&一旦しばらく様子見にまわる感じでしょうか。
ちなみに、主要国通貨?の中では最も高金利なNZドルについては、以前まで利上げ期待が強く堅調に推移していたものの最近になって利下げ観測が浮上し、今後はやや下値に注意すべきだと思っています[2015年5月中旬時点]
リスク管理計算の仕方については → 強制ロスカットに怯えることなくFX取引に取り組む リスク管理計算術
注意喚起・さいごに
もし投資資金が3~5万円程度と少ない場合でも、今回紹介したような1,000通貨以下の小額数量であれば比較的余裕を持って手動注文による擬似トラリピ運用が可能です。
リスク許容度は人それぞれですが
で、個人的には今回のようなレンジを決め打ちした擬似トラリピ運用なら、最悪時の想定損益が最大でも資金の20%以下になるように抑えるべきであろうと考えます。
以上、今回は3万円や5万円で始めるFX資産運用 1,000通貨未満の小額通貨手動トラリピの注文設定例などについて書きましたが如何でしたでしょうか?
【注文を出す前にリスク管理計算を行い、最悪時の損失額を事前に把握しておく】という癖をつけて相場と向きあえば、相場から強制退場させられる最悪の事態となるリスクはかなり軽減できると思います!
この表計算ソフトを用いたリスク管理計算はカンタンなので、必ず習得してFX運用を行いましょう
ちなみに、今回取り上げた手動トラリピ向けFX口座3つの内SBI FX、マネパの2つは高還元率ポイントサイトの2強『ハピタス・モッピー』で取り扱いあり!
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ