
5月に売り抜けろ(Sell in May)なんていう格言もあり、株が下落しやすい月というイメージの強い5月相場だが、実際のところはどうなのか?
昨年はクロス円通貨のみに焦点を当てた調査記事を公開したが、今回は日米欧の株INDEX、主要なドル・ストレート通貨ペアにおける過去の傾向を調査してみた結果について公開したいと思う
以下、データ取得元は全てstooq.com
目次
株INDEX 月間高低差&騰落率(過去16年分)
- 最大下落 = 最安値 – 始値
- %(最大下落率)= 始値に対する最大下落幅の割合
- 高低差 = 終値 – 始値
- 騰落率 = 始値に対する高低差の割合
米株 S&P500
過去16年の勝率の「10勝6敗」平均騰落率は+0.1%
米株 DJ30(DOW)
過去16年の勝率「8勝8敗」平均騰落率は+-0.0%
日本株 JPN225
過去16年の勝率「8勝8敗」平均騰落率は-1.3%
欧州株 GER30(DAX)
過去16年の勝率「7勝9敗」平均騰落率は-0.4%
主要ドル・ストレート通貨+ドルINDEX(過去26年分)
ドル円 USDJPY
過去26年の勝率「13勝13敗」平均騰落率は-0.4%
ユーロ・ドル EURUSD
過去26年の勝率「11勝15敗」平均騰落率は-0.5%
ポンド・ドル GBPUSD
過去26年の勝率「8勝18敗」平均騰落率は-0.2%
豪・ドル AUDUSD
過去26年の勝率「9勝17敗」平均騰落率は-0.9%
ドル・カナダ USDCAD
過去26年の勝率「15勝11敗」平均騰落率は-0.02% (ドル安)
ドルINDEX
過去26年の勝率「15勝11敗」平均騰落率は+0.3%
総括・まとめ
株に関しては日本株が平均下落率-1.3%と弱い印象を受けるが、米株はわずかながらもプラス。日本はバブル崩壊後、数年前までずっと右肩下がりだったことを考えれば、当然といえば当然のような気がする
通貨に関しては、若干ドル高の傾向が強いような印象を受けるが、AUDUSDを除いてはそれほどドル高傾向というようには見えない(ただし2010年以降の直近6年間においては、かなりドル高の傾向が強い)
5月は株が下げやすい月とはいうものの、今回集計したデータからは「そんなに特別視する程でもない」という印象を受けた
今年はアメリカの大統領選挙年ということもあり、ドル高よりドル安のバイアスがかなり強いと云われており、個人的にもドルは下落の方向を見ているが、果たして今年の5月相場はどう動くだろうか?