
[オリジナル記事公開日]2014.4.29
海外FX口座は『ハイレバレッジだから危険』なんて考えている人も世の中には少なくないようですがそれは違います!
今回はそんなレバレッジについての誤解がテーマです
レバレッジ●●倍という表現は誤解を招きやすい
そう思うのは私だけでしょうか?
国内FX口座はレバレッジ規制で個人口座は証拠金レバレッジ25倍までと制限されています。一方金融庁の管理下にない海外FX口座ではレバレッジ200〜500倍(MAX 1000倍程度)に設定されています。
確かにハイレバレッジ=危険 というイメージは沸きやすいと思いますが、危険かどうかは『証拠金に対して適正なポジション量で取引を行うかどうか?』というのが正しい解釈で、ローレバレッジである国内口座であろうが、海外のハイレバ口座であろうがリスク管理抜きに取引を行っている限り非常に危険であることには何ら変わりありません。
逆にリスクを軽視して過剰なレバレッジで取引を行う「俗にいうギャンブルトレーダー」の方々にとっては、想定外の急落時など追証発生によりマイナスが発生し証券会社から多額の請求が発生→自己破産にまで追い込まれるなんてことにも成り得る為、そういった点においてはゼロカット制度を取り入れている海外口座の方がよっぽど安全なわけです。(代表例が1月に起きたスイスフランショック)
よってリスク管理計算をしっかりと行った上でFX取引を行うのであれば『ハイレバレッジ口座の方が余裕を持ったトレードが可能』つまり、同じ証拠金額に対して同じ数量のポジションで取引を行ったとして、より多くの失敗(負け)回数に耐えられるということ。
例えば長期保有で大きな含み損を抱えるリスクを想定すべき手法(トラリピを代表とするナンピン手法)においては、強制ロスカットレートまでの余裕ができる為、資金効率が上がる=投資家に有利 ということになります。
ハイレバレッジが有利に働く具体的な例
具体的として↓の設定で取引を行った場合、レバレッジ25倍よりレバレッジ1000倍の方がどのように有利に働くか?
設定条件
- 取引通貨 ポンド・ドル(GBP/USD)
- 取引量 0.01lot = 1000通貨ごと(最小)
- 注文範囲 1.6900 ~ 1.5900
- 仕掛け幅 100pips
- 利確幅 100pips
- 最悪想定レート(損切り) 1.56
ここで必要な資金を計算(リスク管理計算)を行います。
参照 → 恐怖の強制ロスカットに怯えることなくFX取引に取り組む リスク管理計算術
国内FX口座(レバレッジ25倍) のケース
上記設定で強制ロスカットされることなく注文を遂行する為に必要な運用資金は
念の為にm2jのトラリピ運用試算表を用いて答え合わせ
(通貨ペアでGBP/USDは選択できない為、代わりにユーロドルを選択しています)
このように約$1600 = 16.5万円以上は必要ということが分かります。(ドル円 $1 = 102.5円時)
海外FX口座(レバレッジ1000倍)の場合
約$900です!! 半分までとは行きませんが、必要な運用資金額が60%以下まで減っています! また必要証拠金の欄のが数字が減っているだけで、含み損の数字はどちらも同額であることにも注目です。(同じ数量のポジションを保有する為、当然ですね)
このように証拠金レバレッジが高い程、必要な証拠金額が少なくて済む分『同じ注文設定であってもより少ない資金で取引が可能になる』=資金効率が向上するということが理解できるかと思います。
ただその半面、海外FX口座は国内業者と比べてスプレッドやスワップの条件がやや劣ります。
またその他トラブルも国内FX業者より起こる確率は高いようなので、業者選びには特に注意が必要です!
参考→【重要!!】海外FXを利用する上での落とし穴(危険性)
さいごに
私がこれまで海外FX口座を利用してきて出金拒否などのトラブルは全くの未経験ですが
今でも一応最悪の事態は想定し、上記3点は心がけています。
これでも「あんたリスク取り過ぎ!!」と思う人もいれば、逆に「ビビり過ぎ!!」という意見もあるでしょう。ですが考え方は人それぞれで、他のあらゆる物事と同じように『はっきりとした正解は無い』と思います。
ただし、ハイレバレッジ口座=危険 ではなく、証拠金に対してレバレッジのかけすぎたリスク過剰な注文を出すこと=危険 というのは紛れも無い真実です。
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ