
Fxproは海外FXの大手で、個人的な信頼度はXMよりも上。FxproのMT4口座を開設&トレード開始から1年半程になるが、これまで使ったことがなかったcTraderを今回追加口座開設し、実際にトレードしてみた感想について今回は紹介したいと思う。
FxproのcTraderは日本語化、日本時間への設定変更も可能で、トレーディングプラットフォームとしての完成度はOANDAのfxTradeと同等・・イヤ、それ以上に直感的で使いやすく、他国内FX業者が独自に設けている取引プラットフォームよりも完成度は高いと言っていい。
目次
Fxpro cTrader 唯一のデメリット?「取引手数料がかかる」
cTraderはDMA(ダイレクトマーケットアクセス)で、ほとんどのFX業者が取っているディーリングデスク(DD)方式ではなく、受けた注文はそのまま市場に流す為、利益相反リスクはゼロである
すなわちcTraderでは『顧客の損失=業者の利益』or『顧客の利益=業者の損失』という公式は当てはまらず、ブローカーは取引ごとに手数料を徴収することで利益を得る。(収益モデルはFXCMのTS・MT4口座と同じ)
ただ、流動性が著しく低下している状態ではDD業者よりもスプレッドが拡大することはあるようだ。しかし、不正なレート操作やストップ狩り、レート配信ストップ等による大幅な不利約定などが発生する心配は無い
ちなみに、Fxpro cTraderでは取引手数料としてドル100万通貨に対し$90(片道$45)が発生する。例えばドルカナダ(USDCAD)を1,000通貨で取引すると$0.09、NZドル円 1,000通貨の取引なら$0.06といった具合だ(2015.10/8時点のレートで計算)
取引手数料の算出方法が難しく感じるならFxpro計算機ツールを利用すれば良い
Fxpro cTrader のメリット
- DMA,NDD,STPによる圧倒的な約定スピードと透明性
- 豊富な取引銘柄数(主要通貨〜マイナー通貨・CFDまで)
- MT4のようにプログラムによる自動売買が可能
- MT4の売買をシグナルとして受け取り、そのままコピートレードが可能
- バックテスト機能アリ
- Myfxbookが利用できる
- Macやスマホでも取引可能
Fxpro cTraderを利用してみて、ぱっと思いつく利点はこんな感じで、MT4で出来ることは基本的に全部できるという印象。また、チャート機能も非常に優れており、取引プラットフォームとしては使いやすさはMT4よりも上だと思う。
手数料分を考慮してもスプレッド条件はcTraderが上
インターバンクのレートがそのまま提示される為、特に準メジャー〜マイナー通貨ペアのスプレッドにおいては、国内FXを含めた他口座より狭く、取引手数料分を考慮しても、cTraderの方が有利なスプレッドとなるケースがほとんどである
【ゼロカット保険】流動性の低い銘柄も安心してトレード可能
個人的に最もメリットが大きいと感じるのが、「特に流動性の低い通貨ペアにおいてスプレッド条件が有利」な点とFxproの「おサイフ口座(FxPro Vault)システム」「ゼロカット(追証なし)制度」これら3つの組み合わせである
例えば高金利で人気のNZドルをロング(買い)でトレードする場合
NZドルは南ア・ランドやトルコ・リラと比べるとまだマシながら、ドル円やユーロドル、ユーロポンドなどのメジャー通貨と比べるとかなり流動性の低い通貨で、それは8.24チャイナショック時の最大下落率の高さからも明らか。
もし同程度のショックが今後発生した場合、ストップロスが上手く機能せず、相当な不利約定となって想定外の損失発生となる危険性もあるだけにNZドルのロングポジション保有は少し勇気が必要(南ア・ランドやトルコ・リラなら尚更)
しかし、Fxproならおサイフ口座から必要最低限+αの資金だけをトレード口座に移してトレードを行うことで、想定外の損失に対して保険をかけるができる
【具体例】ゼロカット保険をかけつつ、実際にNZDをロング
↑は対ドル・対ユーロでのNZD(NZDUSD, EURNZD)ロングをゼロカット保険をかけつつ各1,000通貨でトレードした結果
ストップロス(SL)到達時の想定損失額は
- EURNZD -368.4Pips = -$36.84NZD = およそ-$24USD
- NZDUSD -117Pips = -$11.7USD
この2ポジションどちらもストップロスHITした時の想定損失額は合計 約-$36
これに加えて取引証拠金が必要になるが、証拠金レバレッジ500倍(0.2%)なので$5未満で済む
$50の資金で若干の余裕を持たせつつ、上記トレードを行った場合、よっぽどの事がない限り途中で強制ロスカットとなる心配はないし、万が一にも瞬く間に500Pipsを超えるような暴落(窓開け急落等)が発生した場合でも、ゼロカットにより-$50の損失で済むという計算
ちなみに、↑のようにcTraderで注文を行う際には、事前に想定損失額も把握できる(ここではドル建て口座の為、$で表示)
これはあくまで確率的には相当低い最悪時の保険として、ゼロカットを活用しているだけなので、FX会社から目を付けられることもイチャモンを付けられることもないはず。(ゼロカット制度を利用し、指標発表前に売り・買いの両方を張って収益を狙うなどのギャンブルトレードとは全く異なる)
証拠金レバレッジの一時的な変更には一応注意
(7/1受信メール)
Fxproでは証拠金レバレッジを最大500倍まで設定できるが、相場の急変動が事前に予測できる場合には「500倍→50倍に変更」など一時的なレバレッジ規制がかけられる場合がある。
レバレッジの引き下げが行われる場合、事前にメールで通知があるし、そもそも一部のギャンブルトレーダーの方を除いては、レバレッジ規制が行われるような変動リスクが高い時は、リスク回避に動いているはずなので特筆すべき問題というほどのことではない。
ちなみに、2014年5月以降でFxproよりレバレッジの引き下げ通知メールがあったのは、私が把握している限り2回のみだ
総括 売買手法を問わずcTraderはかなり使える!
国内でcTraderを扱っているのはフォレックスクラウンというマイナー業者(失礼)のみである為、我々日本人にとってはおそらくMT4に比べても認知度はかなり低いことが予想される
cTraderはスキャルピングやデイトレードといった短期売買に有効という評判は確かだと思うが、メジャー通貨以外のトレードにおいては特にスイングだろうがトレンドフォローだろうが売買手法を問わず、取引条件は総合的に他口座よりも有利だと思う。
よって今後私のトレード戦略としては、メジャー通貨&クロス円通貨の手動売買は、スプレッド拡大リスクがほとんど無いに等しく、約定力も高い「マネパとSBI FX」を引続きメイン口座として利用しつつ、それ以外の通貨ペアのトレードはFxpro cTraderと外為ファイネストをメインに行うことになると思う。
海外FXに対して過度の不安・抵抗がある方は仕方ないが、そうでもないという方は是非一度cTraderとはどんなものか?デモ口座で試してみることを推奨したい。(Fxproのデモ口座は無期限で利用可能)
これはあくまで個人的な意見だが、ある程度のFX経験者であればcTraderの素晴らしさはすぐに体感できると思う。
cTraderでトレードするならリベート登録しなきゃ損!
Fxpro cTraderは私も実際に1万円のリベート受け取り経験済みのFinalcashback にリベート認証口座として登録可能となっている
リベート認証口座として登録することで、取引数量に応じたキャッシュバックを受取ることができる(MT4口座と比較するとトレード毎のリベート額は少ない)
参考→ Finalcashback or お役立ちガイド どちらが得なのか?
また、MT4と同じく、非常に優秀な無料のトレード分析ツールMyfxbookが利用可能というのも、Fxpro cTraderの大きな魅力の1つだ。
尚、cTraderのバックテスト機能、MT4のコピートレードをcTraderで行う手順等については後日、別記事にて取り上げる予定です。
参考→ MT4とFxpro cTraderをミラーリングトレード(録画動画付きで紹介)
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ