
[最終更新日時]2015/6/10 一部修正・追記
「絶対負けないFX投資法はない?」では、実質レバレッジを極限まで抑え(例えば1倍程度)損切りナシでポジション持ちっぱなしの長期運用手法ならば<結果的に負けなし>となる可能性が高いのは当たり前ということを書きました。
今回はFX取引における「失敗」についてをテーマに書いてみたいと思います。
目次
まずは私がこれまでに犯した「FX取引の失敗」
2015年はFX運用開始〜4年目の年となりますが、当然ながら私もこれまで数え切れない程多くの失敗をしてきました。「そもそも失敗の判断基準は?」ときかれると難しいですが、自分自身で失敗したと思うのならそれは「失敗」だという認識です(^_^;)
その中でもFX運用開始初期に犯した、印象深い失敗4つを自戒の念も込めて以下に紹介します
- トラリピで、かなり狭いレンジ 狙い撃ちをした
- デイトレ スキャルピングに手を出した
- 裁量トレードで損切りライン(ストップロス)を近く設定し過ぎた
- ミラートレードで調子に乗って、取引数量を増やした
【初心者には危険!】トラリピの狭いレンジ幅 狙い撃ち
私が思うに、おそらくトラリピ実践者で一番多い失敗例はコレでしょう。
特にFX初心者で、精神的にも負けること(お金を失うこと)に対して感情的になりやすい人が、これをやって損を出してしまうと・・・
みたいな事になるケースが多いかと・・・。
トラリピの超基本形は、「取引を行う通貨の過去最安or最高値を調べ、自分の用意できる証拠金で、もしそこまで下落or上昇しても耐えられる(強制ロスカットされない)注文設定にすること」
※ただし、過去最安値(or最高)を更新する可能性というのは低いと思えても0では無い(十分あり得る)わけで、その可能性を無視し「仮にそうなった場合、全投資資金の大半を失ってしまう」ような運用プランは【安全そうに思えて実はリスク過剰】です。特にFX未経験レベルの初期段階では利益(利回り)にのみ焦点がいき「最悪時の発生損失リスク」については深く考えない傾向があると思うので要注意です(私自身がそうでした)
参考→【初心者向け】恐怖の強制ロスカットに怯えることなくFX取引に取り組む リスク管理計算術
【危険度MAX!!】 初心者のスキャルピング取引
おそらくFXで大損を出し、自殺にまで追い込まれたりした人達の行った取引手法はこのスキャルピングでしょう
狙う値幅がものすごく狭いので、証拠金に対して注文可能な最大量に近い過剰な実質レバレッジ(フルレバレッジ)で1日に何度も何度も売買を行い「小さな利益をコツコツと積み重ねる手法」
こういうと聞こえは良いですが、通常スキャルピングを行う人達は満足の行く額の儲けを出す為に証拠金に対し無理のある(ハイリスクな)トレードを行う為、相場に慣れたFX上級者ならいいのかもしれませんが、FX初心者がこれに手を出すと・・・?
「コツ、コツ、コツ…..ドッカ~ン↘!!」と、仮に20勝1敗(勝率95%)であっても、不意の急落が起きた際など、それまで20連勝で積み上げてきた利益が吹っ飛ぶどころか多額のマイナス!なんてことになる可能性が高い超ハイリスクな取引手法です!
実際、FXに夢見るドリーマーのほとんどはこれに手を出して、すぐに相場から消えて行きます(^_^;) 上手くいってそのまま勝ち逃げ出来ればいいかもしれませんが、普通人間は欲が出るのでそんなに上手くいきません。
だから私は絶対にオススメしないし、私自身これからもスキャルピングに手を出すつもりはありません。(但し、感情を完全に切り離して売買可能なMT4 EAなどよる自動売買(システムトレード)でならスキャルピング手法もアリかも?)
2015年5/18〜 外為ファイネスト MT4口座で スキャルピングEA 「WhiteBear Z EURJPY」運用開始
私のイメージでは手動スキャルピングで長期に渡って利益を出し続けられる人 = エスパー(超能力者)ですねʕʘ̅͜ʘ̅ʔ
ちなみに、スキャルピング取引を推奨しているかのようなFX会社もありますが、これは単に「顧客により多くの取引をしてもらった方が会社の利益になるから!」という理由 それだけでしょう。
ちなみに、私もスキャルピングとは言えませんが、1時間足チャートで売買を判断するデイトレに手を出し、損をした事がありますが、1,000通貨単位の小額数量売買のみだった為 損失額は数万円程度で収まりました。
[難易度★★★★★] 裁量トレードにおける損切りラインの設定値
この裁量トレードで損切りライン(ストップロス)を近くに設定し過ぎた為に<損切り決済でマイナス → 数日後 予想通り目標値に到達>という悔しい経験は、これまで数え切れないほど経験済み
これを克服するには「何度も失敗を積み重ねて経験値を上げていくしかない」と私は思います。
頻度の高いストラテジー見直しは逆効果の可能性!?
2014年4月以降、国内FX業者では最小取引通貨が1000→5000通貨に変更となってしまったシストレ(ミラートレーダー)
ストラテジーを選択するだけで、MT4とは違いパソコンの電源OFFでも自動でトレード売買を行ってくれる画期的な自動売買FXサービスです。
私はそんなミラートレーダーで2011年~2012年の期間、超が付くほどの高収益を上げ人気の火付け役ともなったストラテジーThirdBrainFX AUD/JPY(豪ドル円)とPminvestcapital EUR/GBPを軸としたポートフォリオを組み運用を行っていました。
そして2013年 夏に取った行動が「こんなに絶好調なんだから、ロット数上げてもっと高収益狙ってOKでしょ」というリスクを甘く見た軽い考えのもと調子に乗って取引数量(lot数)増し
ちなみにLot数を増やす以前の上記2ストラテジーの各月成績(Pips)は以下↓
その後の不調など当時は想像できないほどにThirdBrainFX AUD/JPYは絶好好調でした
そしてLot数を増加させた2013年7月以降〜の各月成績が↓
以前の好調ぶりがウソのような不調に陥り、それまでに積み上げた利益以上の損失が発生→10月にミラートレード運用撤退へ という流れ
このように後々振り返って他ストラテジーを含め成績を確認してみると、悪くないというかロット数を維持したままで運用を続けていたら全然プラス収益だったのです。
ThirdBrainFX AUD/JPYに関しては2013年7月〜12月間で6,000Pips強のマイナス、その後も現在(2015年6月時点)まであまりパッとしない成績が継続中ですが、Pminvestcapitalは2013年9月に600Pips以上の大きめのドローダウンが発生した後は好調そのもの!
また、私が最も参考にしている現役ファンドマネージャー西山孝四郎氏も↓のようにレポート記事で書かれています
わたしの1990年代はこのシステムトレードの 構築と研究に費やされてきました。その結果わかったことは、システムトレードで儲けるのは取引商品の「分散」が必要だと言うことです。システムトレードの 成績がわるくなるとやり方を変えようとする投資家がほとんどですが、そういった行為は終わりなき最適化(Optimization)の地獄に陥り、運用成 績がさらに悪化するというケースを多く見てきました。
なので、ミラートレードのようなシステムトレードでは「長期間比較的安定した成績を残していて、自分が信頼できるストラテジーを選択し、むやみに取引数量(lot数)は変更せずに長期目線で運用」そして「ストラテジーの見直しは1年ごとに行うくらいがおそらく適当であろう」ということをこの失敗から学びました。
関連記事 →FXDD(円建て)ミラートレーダー運用 1年を振り返る
参考→ 【海外FX】FXDDなら証拠金レバレッジ500倍&1,000通貨単位でミラートレード運用可能
【失敗の原因】は全て同じ!
結局のところ、ここまで書いた上記失敗の原因は全て同じです。
そう、お分かりかと思いますが[少しでも早くお金を増やしたい]という欲!
欲というのは人間誰もが持っていて、適度にコントロールするのはとてもとても難しいです(^_^;)
ですが、欲のかきすぎを防ぐよう努力することはFXで資産運用を行うにあたっての最重要事項といってもいいことは間違いないでしょう。
負けないためには[感情的にならず純粋に期待値を追求することが重要]というのはパチンコやスロットと同じだと思います。
偉そうなことを書きましたが、私も今後また欲に目が眩んでまた失敗を犯してしまうことは確実にあることでしょう。
でも、後から笑える程度の失敗「勉強代と思えるレベル」である限りそれはOKだと思いますし、その程度に抑えられるよう自分の欲と上手く付き合っていく努力はするつもりです。
特にお金が絡むと人間の欲というのはコントロールが効かなくなる傾向にあります。ギャンブルとしてではなく、資産運用としてFX取引に取り組もうと思うなら、リスク・資産管理が第一であることを常に忘れないようにしなくてはいけませんね。
以上、今回は私のこれまでのFX取引における失敗例と、欲について自戒の念も込めて書いてみました。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ