
「あのバンドクロスが無料で利用できる」という点に惹かれて年初(2015年1月)〜運用を開始した『みんなのシストレ』
残念ながら目当てのバンドクロスは2月後半以降長期の不調に陥っており、現在は別のストラテジーをセレクト中です。
参考→みんなのシストレ運用開始時のストラテジー設定を一切変更せずにいたら・・・?
今から約3ヶ月前(2015年5月)時点ではNarrowBlade(USD/JPY)がセレクトランキング1位のストラテジーだったわけですが、 現在は【AUDJPY】ポジポジレンジが1位となっています。
今回はこの【AUDJPY】ポジポジレンジというストラテジーの独自分析結果をご紹介
目次
高収益で負けなし!これは探し求めた聖杯・・・なのか?
↓はセレクターの多い順に並び替え表示させたTOP5ストラテジー(+直近1年の成績)
3ヶ月前に1位だったNarrowBladeは5位へ転落し、1位はまさかの【勝率100%】+直近1年の利益 約12,000Pipsと、これら数値を見る限りでは素晴らしすぎる成績を残している【AUDJPY】ポジポジレンジ
「ウォー!遂にFXで絶対負けない手法(聖杯)を見つけたぞ〜」
と熱くなってしまった人、おそらくこのセレクター253名の中にも数名くらいはそんな人がいるんではないでしょうか?
そういった方には「アナタ、考えが甘すぎアルヨ!」とハッキリ伝えてあげたいw
【AUDJPY】ポジポジレンジの売買ロジック
みんなのシストレでは↑のようにストラテジーについての情報が記載されています。
ナンピン有り, 最大ポジション【60】デフォルトでの発注数量 【0.1Lot】がこのストラテジーの注目ポイントです。
これまでの勝率が100%であることからも、損切りはしない難平トラリピタイプのストラテジーであることは容易に想像がつきますが、それ以上のことは分かりません。
しかし、もっと詳しいロジックの説明が書かれているページを発見しました。
AUDJPYの指定範囲(70.00~95.00)において、指定間隔で戦略的に追撃買い・買い下がりをするEAです。
エントリー
1)25pips間隔毎(89.75~80, 90.00~05, 90.25~30, … )の価格をトリガーとしてエントリー
イグジット
1)利益の確定幅(30pips)
2)トレーリングストップの幅(20pips)
※利益確定幅pips+トレーリングマージンpips上昇後に現在価格ートレーリングストップpipsがストップロスとして機能します
レンジが続くと利益が出るのが特徴です。
基本的には25Pips間隔でエントリー、利確には確定幅30Pips+20Pipsのトレールストップが織り込まれているようです。
これで取引履歴を見て各損益(Pips)にかなりムラがある理由が判明しました。
決済トレール?なにそれ?という方はm2jの解説ページが参考になるかと思います。
また指定範囲(仕掛けレンジ)は70〜95円となっていますが、みんなのシストレでは最大ポジション【60】となっている為、80〜95円の15円幅に設定されているものと予想(あくまで現時点においては)
[独自作成]ポジポジレンジ 累積収益グラフ(2014.2/14〜8/14)
▶ グラフを含む分析 全集計データはこちらで公開
今年2015年1月後半以降、収益・決済回数共にペースが急上昇していますが、理由は↓豪ドル円の週足チャートを見れば一目瞭然!
豪ドル円 週足チャート(2014.2/14〜8/14)
当ストラテジーは95円以下のレートで買い下がっていくナンピン・トラリピタイプで、1月〜現在(8月)の間およそ90円〜97円のレンジで上下動を繰り返している為、収益、決済回数ともに増えて当然といえば当然です。
最大ドローダウン
2014年2月以降では7/9につけた89円近辺が最安値と、95円からの下落幅はわずか6円の為、これまで積み上げてきた収益と比較するとこのドローダウンはそれほど気にならないレベルかもしれません。
95.05円〜25銭刻み均等で買い下がったと仮定して、先日89.1円まで下落した際の含み損を計算すると約72,500円程度であったことが分かります。[総ポジション数 24 (=24,000通貨)平均取得価格 92.175円 ]
損切りなしの手法でこの程度の含み損であれば、まだまだ序の口!?
みんなのシストレ × 豪ドル円のスペック(スプレッド,スワップ)
みんなのシストレ[シストレ口座]における豪ドル円AUD/JPYのスプレッドはおよそ[6銭程度]スワップは8/16時点で[1万通貨あたり約45円/日]
スワップの数値は[トレード口座]と同一の為、計算手順は過去記事→「みんなのシストレ(MT4)におけるスワップ計算」参照
システム利用料などの費用は一切かからない点を考えると悪くない?(少なくとも本家よりはコスト削減可)
【AUDJPY】ポジポジレンジで大失敗しない為のポイント
これまで書いたことを踏まえて「ポジポジレンジで豪ドル円の擬似トラリピ運用を開始したい!」という方に大失敗しない為のポイントを伝授しましょう!
損切りライン(潔く諦める手仕舞いポイント)を決め、最低限必要な金額を知る
伝授しましょう!などと偉そうなことを書きましたが、結局のところ他トレード手法と同じく資金・リスク管理が全てにおいて最優先です。
まずストップロス(負けを認めて手を引くポイント)を事前に決め、最悪時に想定される損失金額、必要な資金を事前に把握する必要があります。これを行わずに運用を開始することは計画性なしの行き当たりばったり(ギャンブルトレード)以外の何物でもありません。
参考→【初心者向け】恐怖の強制ロスカットなんて無縁!リスク管理計算手順
ストラテジー残高に従った場合、いくらでロスカット?
8/16時点でストラテジー詳細ページに記載されている残高は約63万円となっています。
仮に63万円の資金でコピートレードを開始した場合、いくらまでの下落に耐えることができるのか?計算してみました。
現在の状況〜95円まで一旦上昇した後、80円まで一直線に急落という、発生し得る最悪のケースを想定した場合
平均取得価格 87.625円
必要証拠金 210,300円
含み損 -457,500円
最低でも667,800円の資金が必要という結果がでました!ということで資金63万円で運用を開始し、上記最悪のケースが発生した場合は80円までの急落に耐えられずに途中で強制ロスカットされてしまいます。
「途中1度も利益確定ナシに一直線に下落するなんてあり得ないでしょ!」という意見も飛んできそうですが、リスクはできるだけ不利な条件で想定すべきです。
ちなみに長期塩漬けポジション覚悟で、過去最安値割れの50円まで損切りせずに耐えようと思うならば約250万円の資金が必要という結果が算出されました。
まとめ・さいごに
みんなのシストレで【AUDJPY】ポジポジレンジをセレクトすること = 豪ドル円の擬似トラリピ運用が可能であることは間違いありません。ただし内在リスクも結構大きいストラテジーなので、それなりに資金力がある方向けだと思います。
『勝率100%の絶対負けないFX投資法なんてあるわけないじゃない!?』でも書いているように、全く損切りしないのであれば結果的に負けなし連勝となるのは当然です。トラリピ手法は確かにレンジ相場において効果を発揮する手法だと思いますが、どこで止めるのか?といった『手を引くタイミング』が極めて重要で、決して低リスクな手法ではないという点は理解しておきましょう。
当ブログ読者の方には勝率&収益だけに注目し、内在リスクを軽視してストラテジーを選択→ その結果【壊滅的な損失を被り相場から退場】なんて事態だけは避けてもらいたいと思っています。
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ