
直近の相場ではギリシャ問題、中国株暴落を受けたリスクオフの円高が進んでますが、当ブログ読者の方々は上手く対応できていますか?
ドル円だけで見ればあまり大したことはないですけど、直近では2週連続で窓開けスタートですし、特に殺人通貨とも云われるポンドやスワップ収入で人気の豪ドル・NZドルといったオセアニア通貨etc、対円通貨は現在かなり強い売りトレンドに発展中という印象。
そして最近つくづく感じるのが『おそらく私はかなり運が良かった』ということ。というのもプロフィールにも書いているように私が為替取引[FX]に参入したのは2011年で、周知の通り2012年以降はアベノミクス相場で「円売りさえしていれば誰でも簡単に儲かった」という相場でした(もちろん途中、多少の急落局面や2014の歴史的な長期低ボラ相場もありましたが)
現在(2015年7月時点)でも、アベノミクス相場は一応まだ継続中という認識ながら、今年2015年に入ってからはかなり大荒れの乱高下相場となっていて「もし自分が2014年以降に相場参入していたら、おそらくトータルではかなり負けているだろう」と考えるわけです(^_^;)
そんなこんなで今回は今年2015年1月に私が実際に経験した「1回の損切りで大損失! NZドル買いの(MT4)トラリピ戦略」について簡単に振り返って、この失敗経験から学んだ重要な教訓などについて書いてみたいと思います。
トラリピ運用失敗!その損失の規模
まずNZドル買いのトラリピと書きましたが、私が行っていたのは対円ではなく対ドル(NZD/USD)のMT4による擬似トラリピ運用です。
運用開始時の想定レンジetcについては過去記事→ MT4トラリピ失敗!?やはり強制ロスカットとなってしまうのか?を参照
この時のNZD/USD 擬似トラリピ運用の収益推移グラフが以下
Myfxbook ←で全履歴確認可能です(カスタム分析でNZDUSDに✔)
このように、2014年5月〜12月までの間はコツコツと小さな利益を積み重ね、勝率100%で計$330程度のプラス
12月以降は流石にちょっとヤバい?という雰囲気になり、最後の悪あがきとして『裁量ナンピン』(←勝手に命名)などを行うも最終的には諦めて損切りへという流れ
→ トラリピで大量ポジション保有(塩漬け)の際に打てる打開策【裁量ナンピン】
結果、トータル(NZD/USD 擬似トラリピ限定)での運用収益は-$1,835と、FX運用を継続できない程の致命的損失額ではなかったにせよ、割合としては全FX運用資金の10%程度とかなり大きなものとなり、この損失分が効いて2015年の年間収益はまだマイナスとなっているわけです(^_^;)
なぜもっと早く損切りできなかったのか?
↑はNZDUSD週足チャートですが、実際にはチャートを用いたテクニカル分析に基づけば①または最悪でも②のあたりが素直に負けを認めて損切りすべきポイントでしょう。
当時私がなぜそこで損切りできなかったのか?
- トレンド相場とレンジ相場を分けて考えることの重要性をまだ信じていなかった
- 当時NZの政策金利は利上げ方向の予想で、運用開始当初の想定レンジは割れないだろうという勝手な思い込み
- ブログで年利30%を目標として収益公開している為、損失確定はどうしても避けたかった
主な理由は↑3つでしょうか。
3つ目の理由はただの言い訳にしか取れないかもしれませんけど、事実です(^_^;)この件に関しては当ブログでの収益公開のコンセプトが若干裏目に出てしまった感じですが、逆にこれだけ大きな損失を確定したことで吹っ切れることが出来、これ以来躊躇なく損切りが実行できるようになった為、結果的には大きくプラスに働いていると思います。
トラリピはレンジ相場で効果を発揮する手法
トラリピ手法で実際に大損を経験したからといって『トラリピ=儲からない』とは全く思っていません。今でもトラリピという手法はFX初心者にとって利益を得やすい手法だと私は思っています(但しリスク・資産管理を怠ればいつか確実に破産する危険性も秘めた手法であることは確か)
参考→ 大負けしたくせにトラリピ続行するなんてバカげてる!?
実際に損を経験してみなければ分からない部分も多々あると思いますが、トラリピはレンジ相場で最も効果を発揮する手法で、トレンド相場での逆張りは俗にいう『落ちるナイフを手で掴みに行く』という行為で、やはりリスクは大きいです。(かといって、FX初心者がレンジを決め打ちしてトラリピをすると、損切りとなり「やっぱりトラリピなんて全然儲からない」ということになりやすいというのも事実)
私はこの失敗を経験し「レンジ相場とトレンド相場を分けて考えることがとても重要」であることを実感しました。そして相場のほとんど7〜8割はレンジ相場であり、残りの2〜3割しかトレンド相場にはならないもののトレンドに乗ることが相場の醍醐味であることも少し理解できたような気がしています。
レンジ相場とトレンド相場の見分け方等は→ 相場状況に合わせてトラリピ&トレンドフォロー にて紹介しました。
失敗は最大の学ぶ機会 〜最終的にはリスク管理が全て〜
私もまだまだ学んでいる最中ですし、今後も大きな失敗(損失)を犯し続けることでしょうが『最終的にはリスク・資産管理が全てであって、長期に渡って生き残ることに成功すれば結果は自然とついてくる』そう信じて今後もFXで資産運用に励みたいと思っています。
もしかしたら私も数年以内に運用資金の大半を失って相場から退場、そしてこれまで数多くブログがそうであったのと同様当ブログも消え去っている可能性も0ではないですが、そうならないよう日々何か新しいことを学ぶように努め、できるだけ小さな失敗を積み重ねて少しづつレベルUPを図りたいです。
〜追伸〜
パンローリングのシストレ書籍 2冊到着。これでシストレという手法についてもっと学ぼうと思います(^^ゞ → https://t.co/zajPxCUfy5 pic.twitter.com/7u2XhsSx3X
— FX@NEETU (@FXNEETU)
先日購入した↑使える売買システム判別法 (現代の錬金術師シリーズ) 、システムトレード 基本と原則の2冊とも読み終えましたが、どちらも今後ずっと手元に置いておくこと間違いなしのFX書籍で個人的な評価はどちらも5☆
特に【システムトレード 基本的と原則】は今後「FX初心者にオススメのFX書籍は?」と訊かれることがあれば間違いなくこの本を推すでしょう!タイトルに何故か[システムトレード]とあるものの、書かれている内容は手法とは無関係です。
それなりにいい値段がしますが、かなりボリュームも厚く読書は「嫌いとか、無意味」と考える一部の特殊な人を除いては、購入費用以上のリターンは確実に望めます!少なくとも私にとっては今後も相場をやめることがない限り、何度も繰り返し読み返すこと間違いなしの書籍、というより「投資バイブル」確定です。
間違ってもコンビニや書店で見かける「確実に勝てる手法」や「1年間で◯倍に増やす方法」とが題された、再現性のないウソの書かれた●ミにお金を払うようなことはしちゃダメですよ〜(*´~`*)。o
良い記事見つけたので紹介→ FX初心者が詐欺ブログに引っかかって失敗する理由
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ