
早いもので4月相場も残り1週間、投資に最適といわれる期間(11月〜4月)も終わりを告げセルインメイで有名な5月相場がやってきます。
「Sell in May Go away(5月に売り抜けろ)」は相場の格言として非常に有名ですが、それほどまでに株安&円高バイアスの強力なアノマリーなのか?
昨年 月足チャートで振り返る 2010年以降のSell in May(セルインメイ)5月の値動きという題で、5月相場に関する記事を書きましたが、今回はより長期の過去20年における主要クロス円 6通貨(ドル円、ユーロ円、豪ドル円、NZ円、カナダ円、ポンド円)の5月相場の値動き(勝敗、値幅)などについて調べた結果、少し以外な結果が得られましたので各通貨ごとの月足チャートも添えてその結果について書いてみたいと思います。
セルインメイはやはり円高傾向??月足チャート
1995年〜2014年の過去20年の月足チャートが以下(各年5月に縦の点線を表示 [赤が上昇、青が下落の月] )
ドル円(USD/JPY)10勝/10敗
ユーロ円(EUR/JPY)12勝/8敗
豪ドル円(AUD/JPY)8勝/12敗
NZドル円(NZD/JPY)9勝/11敗
カナダドル円(CAD/JPY)10勝/10敗
ポンド円(GBP/JPY)10勝/10敗
月単位の勝敗だけでみると、過去20年において勝率5割以下なのはオセアニア通貨のみ&以外なことにユーロ円は勝ち越しという結果。
過去20年 5月の月間値動きデータ 調査結果
MT4より過去20年分の月足ヒストリカルデータをエクスポートし、5月分のみをまとめたものが以下
考察・まとめ
カナダ円を除き、トータルとしてはクロス円は円高(下落)方向になりやすい印象
オセアニア通貨(豪ドル円)は特に下落の傾向が強め?
ドル円もどちらかと言うと下向きのバイアスが強めに見えるものの、特に警戒が必要というレベルではない?
ドル円と同じような動きをしやすいともいわれるカナダ円は僅かながら上昇傾向??
月単位での勝敗数もそうですが、前述のカナダ円についての結果がとても意外でした。
「相場は確率に賭けるゲーム」という観点で考えると、基本的にクロス円通貨の買いポジションはやはり4月中に手仕舞っておくのが良さそうです。
仮に4/30にまさかの日銀追加緩和があった場合には、セルインメイなど関係なしにこれから夏にかけて円安トレンドとなるかもしれませんが、日経平均株価がこれほど好調な今の状況において可能性はかなり低いんではないでしょうか?
まさかの可能性を考慮して、一応逆指値 買い注文は入れておくのが◯だとは思いますが。
GW中に外出する際は、ポジション解消するなり、ストップロスは必ず設定しておくなり、相場の急変動への対処をお忘れなく!
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
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