
高金利(スワップ)が魅力で人気のFX取引通貨であるトルコ・リラですが、現在対ドルで最安値更新中&個人的には対円、対ユーロにおいても下落トレンド発生中という認識です。
約1ヶ月前、Oanda Japanで運用していたリラ円(TRY/JPY)のMT4トラリピ全ポジションを約47円の時点で決済。その後、対円→対ユーロに通貨ペアを変更しアヴァトレードで(EUR/TRY)売 の擬似トラリピ運用を現在行っているわけですが、先週の記事トルコ・リラのトラリピ 対円&対ユーロでの比較&リスク喚起で書いた損切りラインにも近く到達するかもしれません。
参考→ Oanda Japan トルコ・リラ円(TRY/JPY)全ポジション損切りした理由と今後
先に今回の結論を書くと「リラ円はまだ下落途中と予想するも、過去最安値の大幅更新はない に少し賭けてみる価値はあるのでは?」です。
今回はそんなトルコ・リラ円が個人的にまだ下落途中と予想する理由と、今後の戦略について
強い下落トレンド発生中のトルコ・リラ円(TRY/JPY)
トルコ・リラ円 日足
トルコ・リラ円 週足
トルコ・リラ円 月足
(上記3つ Oanda Japan MT4チャート)
P&Fチャート[20銭枠]
日本人でトルコ・リラの売買を行っている方のほとんどは対円(TRY/JPY)だと思いますが、日足だけでなく週足・月足チャートにおいても下落トレンドを示唆(標準偏差ボラティリティ & ADXが上向き)と、非常に弱い相場となっており、P&Fチャートにおいては下落ターゲット最大約40円近辺を示唆している状況(←ダマシも多い)
→ 私が日々作成&確認しているP&Fチャートの書き方&相場予想手順を公開します
このようなチャート分析に基づき、今後更なる下落に十分警戒が必要な局面というのが個人的な認識です。
[セルインメイ]5月相場における過去のトルコ・リラ円 の成績
有名な相場格言である「sell in May, Go away(5月に売り抜けろ)」の5月が近いということも心配の1つですが、トルコ・リラにおいても5月はやはり傾向として弱いのか? 2007年以降のデータを調べてみた結果が以下
(Oanda Japan MT4データより)
4勝4敗 勝率は50%ですが、月間値幅の合計では -0.506円 となっています。
特別弱いという傾向は見られないものの、少なくとも強くはなさそうです。2007年以降 たった8年分のみデータで傾向を判断する事には疑問アリですが(^_^;)
ピンチも違う視点で見ればチャンス!?
現在リラ円のポジションを大量に持っている方にとってはピンチともいえる状況かもしれませんが、過去の最安値(約40円)付近で下落が収まると予想するならば、逆にこれ以上下がる余地は少ないので買い拾うチャンスともいえます。
私個人的には、どちらかと言うと最安値を大きく更新する可能性の方は低いのでは?と予想はしていますが、大きく割れてしまうリスクも十分考えられます。
よって「全FX投資資金の3%程度(約6万円)の損失は最悪覚悟した上で、42円割れで長期ポジション保有を狙いたい」というのが私の戦略です。(もちろん37円〜38円あたりにストップロスをおいて)
上手く行けば為替差益+高スワップが見込める為、この程度のリスクであれば、賭けてみる価値は充分あるというのが個人的な考え。
さいごに
相場は後から見ればすごく簡単に見えますけど、実際に取引している際は正に「恐怖と欲望のゲーム」という言葉が相応しいですよね。
リラ円はどこまで下落するのか、または今が底値でこれから反発に向かうのか、将来になってみないと分かりません。
ただ1つ言える事として、テクニカル分析的には下落の傾向が強いということ。
相場で少なくとも長期的に収益を残す為の基本原則は「ほんの少しであっても理論的に確率が高いと考えられる方に乗る。確率に賭ける(期待値を追求する)」ことで、そして何よりも第一にリスク管理です。
トルコ・リラや南ア・ランド、その他新興国通貨は主要先進国通貨と比較してもハイリスク・ハイリターン であることは紛れも無い事実。
ハイリターンというメリットだけに惹かれて、取引のメイン通貨とした為に大損失喰らいました・・・。みたいな事にならないように注意してもらいたいと思います。
あくまで新興国通貨は分散投資としてのサブ取引通貨という位置づけで!
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ