
資産運用としてFX取引を行おうと思うなら「複利を利用して長期間続けることが重要」で、長期目線で運用を行うにはより安定感を高める必要があります。
安定感を高めるには分散投資[運用口座、取引手法、通貨ペアを全て分散]が必須だと私は考えています。
この分散投資という観点で、以前から私の運用手法は「MT4による擬似トラリピ運用に少し偏り過ぎているかも?」と思っていました。
私のMT4口座 全トレード内容公開中の Myfxbookを見ていただければ分かりますが、これまでかなり広いレンジ内での値動きを想定したほぼほったらかしのMT4トラリピ運用から、最近(先週以降)大きく方針変更を行っています。
今回はその方針変更の内容と理由について書いてみたいと思います。
レンジ相場ではトラリピ、トレンド相場はトレンドフォロー(裁量)
どういうことかというと、「レンジ相場と思わしき局面では上下500Pips(5円)程度の幅のレンジを決め打ちした擬似トラリピ、トレンド相場と思わしき局面では保有ポジションを決済、または決済注文を取消してトレンドフォロー(裁量)に転換する」というものです。
過去に大負けしたくせにトラリピ続行するなんてバカげてる!?でも触れていますが、レンジを決め打ちしたトラリピは正直難易度は高いです。特にFX初心者にはオススメできません。
というのも、予想とは逆方向に相場が大きく動いてストップロスに到達する可能性が低くないので、損失確定をすることに対して抵抗がある場合だと精神的に萎えてしまい1回の失敗で「FXなんてやってもやっぱり損するだけ!もうや〜めた」なんてことになりかねません。
方針変更した理由
一番の理由に、今年は遠くない未来にアメリカの利上げが見込まれていて、利上げ開始後に予想外の相場展開となる可能性も考えられることに対する警戒。
次に今年2015年でFXトレード歴4年目になるわけですが、「そろそろある程度の相場予想を必要とするトレード(トレンドフォロータイプ)にも挑戦してみよう」という自己チャレンジ的なものもあります。
正直、以前と比べるとある程度のチャート分析に基づく相場判断力は身についたのでは?と感じています(※自信過剰な可能性大アリ)
レンジ相場とトレンド相場の判別基準は?
【FX失敗談】FX初心者の多くがやってしまうと思われる危険な[両建て]記事内のトレンドフォローこそ相場の醍醐味のところでも紹介した
トレンドの有無を判定するという相場認識のテクニカル・ツール(道具)で最も優れているのは、「標準偏差ボラティリティ」と「ADX」という指標である。
相場に方向性が出てくると、標準偏差ボラティリティは上昇する。標準偏差ボラティリティが低い位置から上昇する場合は、相場が保ち合いを離れ、強い方向性をもつシグナルとなる。相場に大きなトレンドが発生する可能性のある局面は、標準偏差ボラティリティが上昇し、ボリンジャーバンドの±1シグマをブレイクしたときだ。
当然”ダマシ”もあり、筆者は1年を通した相場で何度も痛い目にあっているが、だまされても±1シグマラインで決済(損切り)するので、壊滅的な損はしていない。何度か痛い目にあってもこの手法を使うのは、年に2回程度は大きなトレンドに発展する確率が高いからである。
トレンドの発生(保ち合い離れの判定方法)
26日標準偏差と14日ADXが共に上昇しはじめた時
新規建玉のポイント
エントリー(新規注文)は相場が21日ボリンジャーバンド±1シグマの外に飛び出した時
損失を限定しつつ利益を伸ばす手仕舞いのポイント
手仕舞い(エグジット)は相場が21日ボリンジャーバンド±1シグマの内側に入った時これが、筆者の順張り取引の「基本形」である。
西山先生の唱えるトレンド有無の判断基準です。
西山先生によるm2jの月1雇用統計セミナー、毎週のレポートは過去3年以上欠かさずチェックしており、「この方の相場観&発言等はかなり参考になる」と個人的には思っています。
過去の相場を見ても、確かに26日標準偏差ボラティリティと14日 ADX上向き時はトレンド相場となっている事が多いと思います。(もちろんダマシもよく発生)
このトレンド判断基準に基づくと
・豪ドルNZ(AUD/NZD)は売りトレンド再開
よってXM 円口座では擬似トラリピ→トレンドフォローへ転換
・ドルカナダ(USD/CAD)は買いトレンド終了(調整相場へ)
逆に外為ファイネストのドルカナダはFOMC後の下げでまたレンジ相場へ?という感じになっているので、トレンドフォロー →トラップ注文へ転換
具体的にどういったルールでトレードを行うか?
1.自分の中で大局的な相場の方向性を判断
2, 前述のトレンド判断方法に沿って、自分の予想する方向にトレンドのサインが出ている時はトレンドフォロー。逆方向への場合は何もせずに待つ、または少量で逆張りを狙う、または他通貨ペアに乗り換える
3, 標準偏差ボラティリティが上向き〜下向き変わり、予想する方向へのトレンドが一旦終了(調整相場入り)と判断した場合は予想する相場方向へ+200Pips、逆方向へ300Pipsのところにストップロスを置いた 約500Pipsのレンジで利確幅80Pips程度を基本としたトラリピ注文(逆方向へのトレンド終了 サイン時も同様)というもの。
さいごに
バックテストを行ったところ過去の相場において上記ルール(設定)に沿った運用で「結構上手くいっていた感じ」だったので、今後の相場においても上手くワークするかどうかは分かりませんが、とりあえず上記を基本型としてやってみたいと思います。(利確幅や、レンジの設定幅などまだまだ考慮する余地アリ)
ストップロスはちゃんと設定し、事前に最悪時どの程度のマイナスになるか?について把握していますが、連敗が続いて「やっぱダメだわ」ということにならないことを願いたいです。
FOMC後は1月を思い出させるような方向感のない乱高下となっていますが、来週以降相場に方向性が出てくるんでしょうか?
個人的にクロス円通貨ではADX&標準偏差ボラティリティ共に上向きになりつつあるNZドル円(NZD/JPY)の動きに注目&期待しています。
先日私が日々作成&確認しているP&Fチャートの書き方&相場予想手順を公開しますにて紹介したポイント&フィギュアチャート分析においても買いサインが点灯している状態です。
既にSBI FX、マネパnano、IFCMで保有ポジションがいくらかありますが、もし終値で91円を上抜けるようなら新たにポジションを追加しようかなと思っています。
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
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