
[オリジナル記事公開日]2015.2/3 トラリピに対する考え方が以前とは大きく変わった為、大きく内容修正 →以前の内容はこちら
サイトコンテンツは量、質的にもまだまだですが、おかげさまで以前と比べるとアクセス数も増え最近ではサイト訪問者の方よりメールでのご質問も結構コンスタントにいただくようになりました。
その中でXMのMT4トラリピで全ポジションを損切りし、$2000ドル以上の多額の損失発生した件について
「大損を経験後もまだトラリピを続行するというのが理解できません」といった主旨の問い合わせ(意見)がありましたw
その方には私は「失敗から学ばないなんて無能な人」と思われたのかもしれませんね(^_^;) 自分を無能だとは思いたくもないですが、IQは低いですし、有能な人間ではないことは確かでしょう。
ただ一応「失敗したら必ず何かを学ぼう」という姿勢は常に心がけています。
結論から先に書くと、トラリピというFX取引手法は適用させる相場(タイミング)さえ間違わなければ「非常にシンプルで、比較的結果を得やすい手法」だと私は今でも思っている為、この先また損をすることがあっても取引手法の選択肢から完全に除外するつもりはありません。
目次
トラリピ = 非効率?
裁量トレードで満足の行く結果を得ることのできるレベルの上級トレーダーにとっては「トラリピ = 非効率」であることは間違いないと思います。
ただ『全体の8〜9割は負け組で、新規参入者のほとんどが開始3ヶ月〜半年以内に撤退する』といわれているのがFXの世界であり、厳しい現実です。
相場は売買のタイミングが全て
【相場の予想が当たれば儲けることができる】と多くの人が考えがちで、私も実際に以前はそう思っていましたが、的確に相場を予測することは不可能で、実際には『予想よりも売買を行うタイミングが全て』であることにFX歴4年目にしてようやく気が付いたような気がしています。
トレンド相場だけやるのが一番堅いとは分かっていても・・・
例えばアベノミクス相場初期のような明確なトレンド相場環境下においては、裁量トレードの方がこまめに利確を行うトラリピよりもずっと効率的ですし、テクニカル分析を少しかじっている程度でもそれなりの結果を得ることは難しくなかったでしょう。
ただ、問題はそんな誰が見ても分かるようなトレンド相場なんて滅多に発生しないということ。
そんなトレンドのないレンジ相場時に何もせず、ただただ相場を見守る(スルーする)事ができるならおそらくそれが一番良いのですが、ほとんどの人は[早くお金を増やしたい]という欲や、[トレードせず口座にお金を寝かしているだけじゃ勿体無い]という感情に勝てず・・・
↑この流れが一般的な為【FX運用者の8〜9割は勝てない】のではないでしょうか?
トラリピは儲からない・損切りしたら負け?
トラリピは「無駄」とか「儲からない」と考える人も少なくないるようですが、他取引手法と同じく儲かるかどうかはエントリーと、相場から引く(止める)【タイミングが全て】
私も以前は↑のように考えてましたが、トラリピによる大損経験を含め、相場の不確実性(恐ろしさ)について以前より多少なりとも理解するようになった現在では、この考えを改めています。
確かに、過去最安値というのは強いサポートとして作用しやすく、多くの場合は過去最安値近辺で下げ止まる傾向にあります。しかし『相場に絶対はない』わけで過信は禁物。
また、仮に最安値を大きく更新することなく反発することになったとしても、プラス域まで反発するのに何年かかるか?は未知数で、豪ドル円 (AUD/JPY) 過去8年 トラリピ長期運用 バックテスト検証結果で取り上げている例では、結果的に約5年で全戻しに成功したわけですが、次も同じような展開となるという保証はどこにもありません。
比較的損切りが発生しやすいトラリピ注文
上述のように、以前とは大きく考え方が変わった為、今後はレンジ相場を狙い撃ちした損切りとなる可能性の比較的高いトラリピのみを行う予定です。
もちろん、多くの方は私よりずっと多忙な生活を送っており、相場について日々研究する時間もなかなか取れないと思うので、実質レバレッジを1〜2倍程度に抑えたほったらかしトラリピ運用もアリかとは思いますが、世界中利下げ傾向でスワップ(金利収入)もあまり期待できない現在、トラリピで収益を上げるのは以前より厳しいと言わざる得ないでしょう。
とはいっても私も実際そうであったように、FX初心者はできるだけ高い勝率を好む傾向にあり、いきなり勝率の低い手法を経験の薄い初期段階で受け入れるというのはかなり難しいと思いますが(^_^;)
大損を喫するも これまでの合計収益は充分なプラス
NZD/USD全ポジション損切り決済により発生した確定損失は -$2,165 とXM(ドル口座)で過去1年以上かけて積み上げてきた利益以上の損失となってしまいましたが、同口座でのトータル収益は-$600程度です。
これにXM(円口座)での累計収益を足せば、マイナス分もほぼ相殺され、他MT4口座でも運用してきた擬似トラリピや手動トラリピによる収益分も加味すると、トラリピ手法によるこれまの総収益は充分な額のプラス収益となっています。
さいごに
全く同じ注文設定でトラリピ運用を行っても、「いつ開始し、いつ退出するか」といったタイミング次第で、勝者・敗者の両方が現れます。
この2点を強く意識して運用に望めば、トラリピはFX初心者でもスキャルピング・デイトレードなどの短期売買手法に比べ、はるかに成功する確率の高い手法です。
ちなみに、トラリピにも儲けやすい相場とそうでない相場があり、私がトラリピで成果を上げた2011〜2014年は明らかに前者の「儲けやすい相場」だったのは事実でしょう。
この先もトラリピ手法により良い成果を上げられるかどうかは分かりませんが、基本的に保ち合い(レンジ)期限定でトラリピ手法は随時採用する予定でいます。
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【参考関連記事】
→相場状況に合わせてトラリピ&トレンドフォロー
→【初心者向け】怯えることなくFX取引に取り組む リスク管理計算術
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ