
[最終更新日時]2016/6/8 一部修正(表計算ソフト用 .odsファイルのダウンロードURLを追記)
以前どこかwebサイト上で「MT4ソフト上で表示されるスワップの数値 = 米ドル(/10万通貨あたり)」というのを目にし、その情報を何も考えず鵜呑みにして[全ての口座&通貨ペアにおいて共通]だと勝手に思い込んでいましたが、よく考えてみるとそれはEUR/USD,AUD/USDなど対ドル通貨ペアにおいてはそうなるというだけで、通貨ペアやMT4口座によって異なるということに気がつきました
そこで今回は実はちょっとややこしいけど重要な MT4のスワップ計算方法(算出手順)について紹介したいと思います。
ポイント表示のMT4口座におけるスワップ計算手順
私が実際に利用している海外FX 口座[XM, FxPro, FXDD, Traders Trust]これらのMT4ソフト上で表示されるスワップの数値はポイント表示で、このポイント形式を採用しているFX口座におけるスワップ計算式は以下
※最小価格変動値はシンプルに【1の前に0を桁の数値分だけ挿入】と考えればOK
以下、例としてFxProの豪ドル円(AUD/JPY)10万通貨あたりのロング(買)のスワップ(参考値)を計算してみましょう
↑MT4上で表示させる手順については →「海外FX MT4口座のスワップ&スプレッドの比較調査結果と手順」
スワップ(JPY)= 100,000 × 1 × 0.01 × 0.68 = 680(JPY)
よって680円/日(10万通貨あたり)というのがスワップの参考値となります。
FxProは他と違い、多くのクロス円通貨の桁数が【3ではなく2】となっている点に注意(ユーロ円、ドル円は3)2016年6月時点では、AUDJPY,CADJPYなども2桁→3桁表示に変更済み
もう1例 USD/TRY(ドル・リラ)のケース
XM(micro口座)で米ドル/リラ USD/TRY ショート(売)の1万通貨あたりのスワップを知りたい場合
スワップ(TRY)= 1,000 × 10 × 0.00001 × 44 = 4.4(リラ)
円に換算するには現在のリラ円(TRY/JPY)のレート を掛ければ良いわけで、4.4× 50 = 220
よって円換算すると220円がスワップ(参考値)となります。
XM micro口座の場合は1lot = 1,000通貨というのがポイントです。
私は今後スワップ計算を容易にする為に、↓のようなポイント式スワップ計算 フォーマットを作成しました。
▶ スワップ計算 フォーマットのダウンロードURLはこちら(エクセルで正常に読み込めるかは不明。Google ドライブは確認済)
%形式のMT4口座におけるスワップ計算
国内FXのMT4口座では アヴァトレード・ジャパンや、最近では個人的に一番のお気に入り外為ファイネストなどがこのタイプ
%式MT4口座におけるスワップの計算式は
例として↓外為ファイネストのNZドル円(NZD/JPY)1万通貨あたりのロング(買)スワップ(参考値)を計算してみましょう
↑2015/6/19時点の数値
スワップ(JPY)= 84.6 × 3.1 / 100 ×10,000 / 365 = 71.8(円)
よって 約72円/日が1万通貨あたりのスワップ(参考値)となります。
参考→ MT4のスワップポイントの調べ方と計算式 | トルコリラの為替投資戦略
ちなみに、同じくMT4を取り扱う国内FX OANDA JapanではMT4トレードツール上でスワップの数値を確認することはできず、他とは違った手順で確認する必要があります。
詳しくは→「Oanda Japan(オアンダ ジャパン)のスワップ確認手順について解説」
さいごに
デイトレやスキャルピングといった超短期売買においては特に気にする必要はないものの、数日以上ポジションを保有するスイング、順張り(トレンドフォロー)トレードにおいては、スプレッドや約定力だけでなく、スワップ条件についてもチェックしておくべきでしょう
スワップ損益はあくまでサブ(おまけ)的な要素ではあるものの、トレード収益を考える上で決して無視はできないので、今回紹介したスワップの計算手順は是非抑えておきたいところだと思います。
以上、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
質問等あれば気軽にコメントまたはコチラよりご連絡下さい(^^ゞ